【プログラミング基礎】変数や演算子を使った処理
プログラミングをこれから学習しようという方、なかなか覚えられない方は必見です。
プログラミングには「順次(処理)」「条件分岐」「繰り返し」という基本的な動きが存在します。
基本的な動きというだけあって、どのプログラミング言語を扱ったとしても必ず登場します。
この記事ではプログラミングの基本の中でも「順次(処理)」と「基本構文」についてを解説して行こうと思います。
- 「順次(処理)」とはどのようなことを言うのか
- 変数を宣言して使用するにはどのようにしたら良いのか
- プログラムの基本的な構文
- よく使う演算子と使い方
この記事を読むことで、プログラムの「処理」がどのようなことをいうのかわかります。
また、プログラムを構成する基本構文がわかりますので、興味がある方はぜひ読んでみてください。
「順次(処理)」とは
「順次(処理)」を説明する前に、「プログラム」について軽く触れて行こうと思います。
「プログラム」はコンピュータに実行させる命令の集まりで、コンピュータは「プログラム」に記述された命令を上から順に処理していきます。
この「命令を上から順に処理する」ということを「順次(処理)」と言います。
プログラムは順番が変われば実行結果が変わってしまうので、実行する順序を整理してプログラミングすることが大切になります。
命令を書く
プログラミングの際は実行したい順に、1つの命令をセミコロンで区切って記述していきます。
function myFunction() {
// ログを出力する
Logger.log('Hello! World.');
}
この例だとLogger.log('Hello! World.');
の部分が「ログを出力しなさい。」という命令になります。
例でも出ていますが命令は波括弧({})でグループ化でき、関数や制御構文(if文やfor文)で利用できます(ブロックと呼ぶ)。
myFunctionという関数は波括弧({})で囲まれているLogger.log('Hello! World.');
の部分となります。
プログラムを書くことを「プログラミング」と言います。
変数を使う
プログラムを書いていると必ず登場する存在が「変数」です。変数はデータを入れる箱として捉えるとイメージしやすくなります。
変数に入れることができるのは、数値や文字列だけでなくオブジェクトなど複雑なものも入れることができます。
変数を使うには使用する前に「宣言」することが必要になります。
下記の例では、変数を宣言した後、空文字で初期化(変数を使用できる状態にすること)を行なっています。
「変数はデータを入れる箱」と言うくらいなので、変数にデータを入れる方法があります。
変数にデータを入れるには「代入演算子」というものを使います。
代入演算子は「=」で表現されるので、数学のイコールと混同しがちなので、要注意です。
function myFunction() {
// 変数を宣言し、空文字で初期化
var str = '';
// 宣言した変数に、文字列を代入する
str = 'Hello! World.';
// ログを出力する
Logger.log(str);
}
演算子を使う
変数にデータを入れるためには「代入演算子」を使用します。
「演算子」はプログラミングを行う際に使う、何らかの処理を行うための記号で、代入演算子を含め、大きく3種類が存在します。
主な演算子はこの後紹介しますが、ここで紹介している演算子以外にもインクリメント(デクリメント)演算子や三項演算子など多くの演算子が存在します。
- 代入演算子→変数にデータを入れる
- 算術演算子→四則演算(加算、減算、乗算、除算)と剰余演算を行う
- 比較演算子→等しい、大なり、小なりなどの比較を行う
代入演算子
代入演算子は変数に値を代入するために使います。
単に代入するために使う以外に演算結果を代入する演算子も存在ます。
演算子(記号) | 説明 | 使い方 | 変数xが10の場合の演算結果 |
---|---|---|---|
= | 左辺の変数に値を代入する | x = 5; | xに5が代入される |
+= | 左辺の値に右辺の値を加算して代入する | x += 2; | xに12が代入される |
-= | 左辺の値から右辺の値を減算して代入する | x -= 2; | xに8が代入される |
*= | 左辺の値に右辺の値を乗算して代入する | x *= 2; | xに20が代入される |
/= | 左辺の値を右辺の値で除算して代入する | x /= 2; | xに5が代入される |
%= | 左辺の値を右辺の値で除算した余りを代入する | x %= 2; | xに0が代入される |
算術演算子
算術演算子は四則演算と剰余演算を行うために使用します。
「+」や「-」は数学でもお馴染みですが、掛け算の「*」や割り算の「/」などはプログラム独特の表現です。
演算子(記号) | 説明 | 使用できる処理 |
---|---|---|
+ | 四則演算の加算を行う。 | 数値の足し算、文字列連結 |
– | 四則演算の減算を行う。 | 数値の引き算 |
* | 四則演算の乗算を行う。 | 数値の掛け算 |
/ | 四則演算の除算を行う。 | 数値の割り算 |
% | 剰余演算を行う(ある数値を別の数値で除算し、余りを取得する)。 | 数値の剰余演算 |
比較演算子
比較演算子は左辺と右辺の比較を行います。
数学でも馴染みのある、「<」や「>」の記号やNOTを意味する「!」を使います。
演算子(記号) | 説明 |
---|---|
== | 左辺と右辺が等しければtrue |
!= | 左辺と右辺が等しくなけれtrue |
< | 左辺が右辺より小さければtrue |
<= | 左辺が右辺以下であればtrue |
> | 左辺が右辺より大きければtrue |
>= | 左辺が右辺以上であればtrue |
=== | 左辺と右辺がデータ型も含めて等しければtrue |
!== | 左辺と右辺がデータ型も含めて等しくなければtrue |
論理演算子
「AかつB」を表すAND演算、「AまたはB」を表すOR演算、「Aではない」を表すNOT演算を行うのが論理演算子です。
演算子(記号) | 説明 |
---|---|
&& | 左辺と右辺がいずれもtrueならばtrue |
|| | 左辺と右辺のどちらかがtrueならばtrue |
! | 条件の真偽を反転させる |
まとめ
プログラミングの基本となる動き「順次(処理)」について、解説してきました。
「順次(処理)」とは命令を上から順に処理する動きのことを言います。
プログラムは順番が変われば実行結果が変わってしまうので、注意しましょう。
命令の最小単位は「ステートメント」と言われ、セミコロン(;)で区切られます。
変数はデータを入れる箱で、まとめて宣言したい時は配列を使うと簡単に宣言できるので使い分けられるとよいでしょう。
変数にデータを入れるには代入演算子を使って代入します。
演算子は代入演算子の他に、「算術演算子」「比較演算子」などがあります。
高度なものになると「インクリメント演算子」や「三項演算子」というものもありますので、興味がある方は調べてみてください。
使いこなせると便利です。
以上、プログラミングの基本となる動き「順次(処理)」と基本構文についてでした。
現役のシステムエンジニアです。
システム構築の経験を活かして、GoogleWorkspaceを使って業務効率化のための仕組み作りを考えています。